2011年6月28日火曜日

上部頚椎の話




人間の首の骨=頚椎は7個あります。これは哺乳類全部同じであのキリンでも7個です。その中で特殊な形をしているのが一番上のアトラスと二番目にアキシスです。この二つを対で上部頚椎と呼んでいます。
なぜ特殊かというとまず形状ですが、まずアトラスは環椎と言って丸い輪っかになっています。次にアキシスは軸椎と言って文字通り唯一軸がある頚椎です。アキシスの軸にアトラスがはまって、sの上に頭蓋骨が乗ってるわけです。頭の動き=首の動きはほとんどこの上部頚椎の部分で可動しています。つまり頭蓋骨とアキシスの間にアトラスがベアリングのようにはさまってグルグルと複雑な動きを可能にしてるのです。
したがって他の椎骨(第三頚椎から一番下の第五腰椎までは同じような形状で椎骨同士の間には椎間板という軟骨がクッションの役目をしてはさまってます。つまり椎間板で一応保護されてるのですが上部頚椎のように複雑に動くことはできません。逆に言うと上部頚椎は椎間板で保護をされてない代わりに複雑な頭の動き=首の動きを可能にしてるわけです。また5kg以上もある頭を支えているのですからズレやすい箇所でもあります。
私達がアジャスト=調整をするのはまさにこの上部頚椎だけです。なぜかというと脳の真下であるこの部分は脊髄=神経の束の始まりであり、脳の一部もこの部分まで下りてきてると言われます。つまり身体中・頭部まで張り巡らされてる神経はまさにここから始まるわけですから、もしここで神経や脳の一部を圧迫していたらあらゆる弊害が身体のどこにでも起き得るわけです。
そしてもう一つはバランスです。人間は唯一直立して生活をしています。直立ということは重い頭を真上に支えて倒れないようにバランスをとっているわけです。もしその重い頭を支えている上部頚椎がズレて支えてたらどうなるでしょう。バランスを崩すことが容易に想像できます。バランスを崩したらどこかで修正してバランスを取らなければなりません。それが下部の椎骨および骨盤等のズレをおこしているわけです。つまり上部頚椎より下の骨のズレは上部頚椎のズレが原因なわけです。したがって下部の修正をいくら行っても一時的な修正に終わることが多いわけです。そもそもの原因である上部頚椎をアジャスト=調整してやれば他の部位はバランスを修正する必要がなくなるわけですから正常な状態にもどるわけです。
この理論に従ってスペシフィックカイロプラクターは上部頚椎のみのアジャストを行い、後は人間が持っている治癒力に全てを任せます。

余談ですが、アトラスとはギリシャ神話で宇宙を支えてる神様の名前です。アキシスはのど仏でお釈迦さまが座禅を組んでるいる形ににてます。火葬した骨の一番上に乗せる骨です。つまり頭=脳という宇宙をアトラス神と仏様が支えていることになります。

2011年6月27日月曜日

プロスポーツ選手の感覚とバランス

先日ネット検索で当オフィスのHPを見て佐賀から来られた方は競輪の選手です。

以前も股関節・膝の痛みで来られた方がいましたが、今回の方は、肩・ひじ痛、背中の張り、腰の疲労感、足首に力が入らない、中耳炎を何度も起こす、飛行機で耳抜きができない、疲労が取れないなど全身の不調を訴えていました。アジャスト(首のズレを調整する)前の説明も熱心に聞かれたので、スムーズに全てが完了。体も軽くなって帰られました。そして2日後に電話がありました。

翌日練習で自転車に乗ったら走ってる感覚が違うとのこと。競輪ではラストのダッシュ前までは選手同士(自転車)が非常に接近して列になって走るそうで、離れないように接触しないように極めて繊細な感覚と技術が必要とされるようです。そして力を入れるとブレーキがかかるのでいかに力を抜いて走るか、また両腕、両足の力のバランスがよくないとそれも無駄な力が入ってスピードが出ず、最後のラストの爆発力が100%発揮できなくなるそうです。

ところが今回は練習中に久々に研ぎ澄まされた感覚・集中力が帰って来て、走ってても力が抜けてどんどん軽く走れたそうです。ラストの爆発力もこれまでにないスムーズに一気に発揮できゴールまで持続できたとのことです。だから次回の予約より前に(本番のレース前に)もう一度アジャストを受けたいということでした。


これこそスペシフィックカイロプラクティックの真髄ですね。身体のエネルギーの伝達の妨害が取り除かれ、一気に伝わるようになったこと。身体のバランスがよくなり無駄な力が抜けて100%発揮できるようになった。

2011年6月24日金曜日

薬の効果とは

薬の効果とは何でしょう。さっき来られた患者さんは高血圧でお医者さんから血圧降下剤を処方されていました。ところがうちのオフィスでアジャストしてから不眠・頭痛・肩背中のコリが解消されたんですが、どうもフラつきがある。そこで病院で診察してもらうと血圧が下がり過ぎていたためとわかり、今まで飲んでいた血圧降下剤の量を半分に減らし、家でも血圧を計るように言われたようです。つまりアジャストによって高血圧症が改善されて来たにもかかわらず今まで通りの強い薬で血圧が下がり過ぎたわけです。こういうケースは血糖値を下げる薬を飲んでる人にも起こったりするので初診の方には必ず事例として説明してます。人間は動物もそうですが生きてる間は自己治癒力があり異常があっても自分で正常に戻すことができるんですが、それがうまく行かないので薬によって現象・症状を減らそうとします。それは回復ではなくただ抑えてるだけです。ほんとうに自分で回復するならば薬は要らなくなると思います。と同時に反対に効き過ぎて色んな機能低下を及ぼすこともあり得ることです。

2011年6月22日水曜日

英会話教師 Benが来てくれました。


彼は日本文化に憧れて数年前に来日し、現在は長崎のエスタミネー英語教室で
先生をしてます。合気道は二段でアウトドアが好きで日本人よりも日本人の心
を大切にしてるかもしれませんね。

彼は以前から色んな不調と抱えてました。下記は彼から頂いたスペシフィック
カイロプラクティックの体験レポートです。

アジャスト前の症状:
背中下部の痛み・後頭部からの頭痛・頚部硬直・肩甲骨の痛み・脱力感・不眠
(就寝中3~4回目が覚める)・膝痛(歩いたり、立ってる時、曲げる時)・
毎朝起きる時に背中と首の痛みがありました。

アジャスト後の変化:初日から
翌朝までぐっすり眠れた・背中下部の痛みと後頭部の痛みがなくなった・首の
機動性が良くなった・肩の筋肉痛(コリ)がなくなった・膝の痛み(歩く時も
立つ時も)が少なくなった・疲労が少なくなった(特に午後)
##特に最大の利益は数年来苦しんでいた睡眠が十分とれたことです。

以上、Benさんのレポートを忠実に翻訳しました。

私のカイロプラクティックオフィスには日本以外の方々(アメリカ・ノルウェー
・カナダ・ドイツ・英国・中国・韓国・台湾・ETC)も来られましたが、今まで
にすごくいい結果が得られうれしいかぎりです。
人間の本質は全世界人類同じであることがすごく実感できます。

ほんとにありがたいことです。

写真はBenさんが最近 長崎の花 アジサイをバックに眼鏡橋でのショットです。

2011年6月6日月曜日

オランダからのお客さん


以前勤めていた時に僕の部下だった彼はシステムエンジニアとしてドイツの会社に就職し、その後オランダの会社にヘッドハンティングされてもう10年以上働いてます。帰国時にはオフィスで彼の首の調整をします。今回は家族といっしょにオフィスに来たので奥さんもアジャストしました。
オランダでスペシフィックカイロプラクターを探していないということです。ヨーロッパでもスペシフィックカイロプラクティックは極少数派ということでしょうね。